ゲームモデルを公立高校のチームで構築することについて
はい。
タイトル通りです。
今高校生のチームを自分が持ってるんでゲームモデルの考え方を自分のチームにどう落とし込むかってことなんですけど
そもそもゲームモデルとは、、
カーディフのU-23で分析官をやられてる平野さんの言葉を借りれば
チームの哲学、文化、アイデンティティー、理念、手持ちの選手のプロフィールなどの要素を全て考えた上で作られる、どうやってチームとして戦うかというベースの部分を成すもの
という解釈です。
これを引用したのは僕も同じような解釈だからなんですけど
高校年代の公立のチームでゲームモデルを構築する際重要になってくるのは文化、手持ちの選手の要素と思います。
ここに加えるなら、初心者の選手もいるので「個々のテクニックのレベル」
といった所でしょう
さて、そもそもなぜゲームモデルを構築しようと思ったのかというと、、
カウンターを受けた際に全選手が同じ目的を持って動いてなかったり、効果的なプレスができてなかったりした事への対応策です。
極端にゆえばボールを奪われたら前の選手は即時奪回にいこうとするけど後ろの選手はリトリートしてしまってる
プレスのスイッチを入れるタイミングが曖昧で、効果的なプレスにならなかったり
こんな感じです。
ゆーたら守備にしろ攻撃にしろゲームモデル、それに基づいた原則という大きな約束事を作ることによってチームを1つの生き物として動けるようにしたかったんですね。
じゃあ実際にどう落とし込むのかってゆう所なんですけど
頭のいいプレーをする選手もいるしパスのうまい選手もいる。
だがあくまでそれは部活サッカーのレベルの話
ヨーロッパのトップ選手のようなスキルもなければサッカー脳もないしフィジカルもない
なので彼らに合ったものを用意しないといけない
選手たちが理解できない、または理解はできるが実行するのが難しいという状況に陥らないようにしないといけません。
以前に、ピッチに5レーンを引いてハーフスペースの使い方とかを意識させようとした事があったのですがいきなりやっても見たい現象は起こりませんでした。。。
今回はその経験も踏まえてます笑
実際に選手に見せた資料の一部がこれです
↓↓↓
見ていくと
ゲームモデルの1番の大枠であるどういうサッカーをしたいかのスローガンは掲げていません!
これは例えば
「パスサッカー」をやりたいサッカーとして規定してしまうと
選手個人個人の「パスサッカー」が彼らの中で作られてしまうと思ったからです。
プレー原則よりも「パスサッカー」という言葉は頭に残ります。
なのでそればかりが先行してしまう可能性を排除したかったのです。
だから彼らには「俺らが強くなるための武器としてプレー原則考えてきた」と伝えました。
さて、原則ですが
・攻め残った相手選手よりも1人多く残す
といった守りやすい原則を大きな軸として組み立てます
・次にボールロスト時の振る舞いに関してですが、いわゆるゲーゲンプレスのようなプレッシングはフィジカル的にも難しいものがあるのでコースの限定とその周りの選手の動きの統一を徹底させるようにしました。
これは難しいですが自分もしつこくコーチングしていきますし続けていけば選手たちはこなしてくれると信じています。
最後に
シュートブロックに行くタイミングに関しての約束事を書きました
これはなぜかというと
まだ距離があるのにボールホルダーに飛びついてしまい、自分のスペースを空けてしまうというシチュエーションがあったので、
「ペナルティーエリア外からならシュートを打たれてもあんま入らんよ」
ってゆうデータを添えて提示しました。
この3つの原則を柱としたモデルを構築しました。
そしてそれを説明する際に、動画や図も使ってイメージしやすいようにしました。
※勿論これを継続してやることや、そもそもこのゲームモデルを落とし込んだ練習をきちんとやらないといけません。
そこら辺に関してはゲームモデルを構築した後の進捗状況としてまたブログに書こうと思ってます。
見てもらったら分かると思うのですが自分がゲームモデルを構築してそれを説明する際に意識したことは
・自分達がやりたいサッカー(今までの課題を克服するような方法)に基づいた内容であること
・実際に選手達が理解し実行できる内容であること
・簡潔であること
さて、その効果はあったのかという部分が1番大事なんですけどそれは先ほども言ったように進捗状況の告として今後書いていけたらなと思ってます。
ちなみに資料を見して説明した時はしっかりと理解してくれました。
練習でも意識はしてくれてます
ただ最後の方は集中力が切れてた選手もいたのでほんまに簡潔にまとめててよかったなおもてます、わら
とりあえず、ヨーロッパの戦術をそのまま落とし込もうとした前回の失敗を踏まえた上での今回の取り組みですが伝えたいことは
理想のサッカーを求める事は勿論大事ですが
自チームの状況に合わせたゲームモデルを構築しないといけないということです。