久々の分析記事

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せっかくなのでチェルシーリヴァプールの無敗対決を簡単にまとめみたいな感じでやってみた。

 

 

早速両チームのフォーメーションから

 

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お互い4-3-3の布陣

 

リヴァプールの3トップは昨シーズンと変わらず脅威に。

 

一方チェルシージョルジーニョコバチッチが加入。特にジョルジーニョはサッリとともにナポリからやってきて、サッリのサッカーの中心にいる。

 

 

ではまずチェルシーの攻撃から見ていく

 

 

チェルシーのビルドアップは両CBとその間に落ちてきたジョルジーニョが組み立てのメイン。特にジョルジーニョからの配球は武器に

 

ではこのビルドアップに対するリヴァプールはというとボールが両CBにある時はボールホルダーに対して積極的なプレスを仕掛けていた。

 

しかし

 

落ちて組み立てに参加するジョルジーニョにはついていかない。

これはついていくことで中央のスペースをあけたくないからというよりも、両CBにプレッシャーを与えることによるミスキックを狙っていたという方がリヴァプール側の意図に近いように感じた。

だがチェルシーがサイドに振っていく中でジョルジーニョへのパスコースが綺麗に空いた場合ターンされて前に向かれるとやはり危険は危険という印象に。

逆にチェルシーからしてみれば揺さぶりつつジョルジーニョへのパスコースを探し、つまりかければルイスのロングボールというパターンが有効であった。

 

 

さて、チェルシーはサッリのもと練習してきたであろうパスワークで前進していく。

ビルドアップが成功し、前進のフェーズに入ったらナポリでもよく見られたレイオフなどでのパスワークで崩しにかかる。

*ここで言うビルドアップは相手の第1プレッシャーラインを突破するまでをビルドアップ、そこから、最後の崩しの場面までもっていくことを前進と定義する。

 

対するリヴァプールの攻撃

リヴァプールの攻撃はやはり昨シーズンと変わらず3トップが驚異的。

 

3人は流動的に動き、誰かがダイアゴナルランをしてDFを引き連れてスペースを作る動きなどは相変わらず見ていて怖い

 

 

 

加えてミルナーなども2列目からの飛び出しを狙っておりDFラインは頭数を揃えないと対応が難しいだろう。

 

 

・カウンターへの対応

 

リヴァプールのカウンターは3トップだけで完結出来てしまうので、相手の攻め残った人数に対して1人余分に残しておきネガティブトランジション時にリトリートをするか、相手にボールが渡ると前にけらせないようなカウンタープレスを仕掛けるのかをはっきりしないといけないだろう。

 

今回のチェルシーはそこら辺の徹底は見られなかったがDFの個人の能力が優秀なため終了間際のスターリッジのスーパーゴールが生まれるまでは0点に防げていた。(それでも決定機を作られてる)

 

また、これも昨シーズンと変わらない特徴だがリヴァプールはカオスな状況こそが彼らの持ち味が発揮される。

 

例えば、、

ボールが宙に浮いたりしてイーブンな状況の時

このイーブンボールを拾ったチームはどうするか?

勿論攻撃に移る。

しかしこの瞬間に奪い返されると一気にピンチになる。

 

リヴァプールはこの試合でもこのような状況からサラーに裏を取らせたりフィルミーノにキープさせたりで再三チャンスを演出していた。

 

 

 

 

 

リヴァプールの守備

 

3トップは囲い込むようにしてゲーゲンプレスを仕掛けるのだが、チェルシーはそのゾーンを外してしまえるテクニックを持った選手ばかりだ。

 

そしてその後、彼らが狙うべきはどこか。

勿論チェルシーは中央突破を狙うクオリティーは持っているし、ジルーにポストプレーをさせてもいいだろう。

 

ではそういった選手がいないチームはどうするか。私はSB裏をお勧めする

 

というのもリヴァプールの両SBは相手の前進のフェーズやネガティブトランジションの際に前で奪いに行こうとする癖があるそのため、SB裏にスペースが開いてしまう。

 

この彼らの前で奪ってしまおうというプレーは脅威になりうるのだが、諸刃の剣で逆に大きなピンチにもなる。

 

 

 

実際に今回もそのようなシーンから失点している

 

 

ボールホルダーのルイスに対してミルナーが寄せに行く

中盤は一人いなくなる

アーノルドが取りに行くもレイオフでかわされる

ミルナーが出ている分囲い込みの勢いが減

 

そしてアーノルドが飛び出た裏のスペースを使われる形に。

さらに、アロンソを見ていたサラーはアロンソが低い位置にいた分カバーに行くのが遅れたのも一因だろう。

 

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今週末にはリヴァプールとシティーの一戦があるが、今回挙げたカウンターへの対応とネガティブトランジションの際のリヴァプールの弱点に対してシティーはどういった策を用いて攻略してくるのか楽しみだ。

また相手がシティーなのでリヴァプールは今回のチェルシー戦ほどボールを保持する時間はないように思えるが逆に言えばそれは強みを生かせるわけでもあるし、シティーの方も相変わらずの完成度である。昨シーズン同様おもしろい試合が見れるだろう