言語化する事の効果〜ゲームモデルを落とし込んだその後〜
はい、前回はゲームモデルを公立高校の自チームにどう落とし込むかについて書いたんですけど
今回はその後の経過を書いてみたいと思います
まず、ゲームモデルといっても落とし込んだのは大枠に基づいた簡単なプレー原則です(詳しいのは前回の記事見てください)
なので僕がシンクロやフリーズでコーチングする時に簡単に明確な指示を与えることが出来ました。
選手たちからしても、
「やるべきプレー」
が言語化された事によって
シーンによっては迷う事なくプレー出来てるのかなというのが伺えました。
ここら辺はゲームモデルを作成するメリットの1つだと感じています。
ただ、あくまでも落とし込んだのは守備面のみで、攻撃面に関しては守備を徹底してからという考えがありました。
そうしてる内に一応公式戦で格上の相手にクリーンシートで勝てました。
設計していた通りのプレスをかけれての勝利だったという事と、リーグ戦まで1カ月ちょいという事を踏まえて、この試合の1週間後に攻撃面でのプレー原則も作成しました

これはその一部です。
見てもらったらポケットを有効活用するという事が書かれています。
これは自チームが最後の崩しの場面でのアイデアが少ないという問題を解消するためのものでした。
さて、このポケットの活用ですが
実は、今まで彼らは調子の良い時や格下の相手とやる時は自然とポケットを使った攻撃をしていました。
ただ、それはあくまでも彼らの即興性に頼ったものだったのでその現象が出ない時は全く出ません。
これを解消するのがタイトルにもあった言語化
だと思ってます
「ポケット」という言葉を初めて聞いた選手も多い中、彼らはポケットとという新しい言葉、デザインされた攻撃に反応します。
なので全員がファイナルサードではポケットを意識するようになり、求めていたプレーが出るようになりました。(それもかなりの短期間で!)
ただ、まだまだ課題もあることは確か
全員がポケットばっか意識しすぎてまうとか
(ここら辺はプレー原則を設けるデメリットかも)
そもそも完成度が高まっていた守備面での原則がおろそかになったりとかです
まあここら辺はまた経過という形でここに書けたらなと思ってます。
ゲームモデルを公立高校のチームで構築することについて
はい。
タイトル通りです。
今高校生のチームを自分が持ってるんでゲームモデルの考え方を自分のチームにどう落とし込むかってことなんですけど
そもそもゲームモデルとは、、
カーディフのU-23で分析官をやられてる平野さんの言葉を借りれば
チームの哲学、文化、アイデンティティー、理念、手持ちの選手のプロフィールなどの要素を全て考えた上で作られる、どうやってチームとして戦うかというベースの部分を成すもの
という解釈です。
これを引用したのは僕も同じような解釈だからなんですけど
高校年代の公立のチームでゲームモデルを構築する際重要になってくるのは文化、手持ちの選手の要素と思います。
ここに加えるなら、初心者の選手もいるので「個々のテクニックのレベル」
といった所でしょう
さて、そもそもなぜゲームモデルを構築しようと思ったのかというと、、
カウンターを受けた際に全選手が同じ目的を持って動いてなかったり、効果的なプレスができてなかったりした事への対応策です。
極端にゆえばボールを奪われたら前の選手は即時奪回にいこうとするけど後ろの選手はリトリートしてしまってる
プレスのスイッチを入れるタイミングが曖昧で、効果的なプレスにならなかったり
こんな感じです。
ゆーたら守備にしろ攻撃にしろゲームモデル、それに基づいた原則という大きな約束事を作ることによってチームを1つの生き物として動けるようにしたかったんですね。
じゃあ実際にどう落とし込むのかってゆう所なんですけど
頭のいいプレーをする選手もいるしパスのうまい選手もいる。
だがあくまでそれは部活サッカーのレベルの話
ヨーロッパのトップ選手のようなスキルもなければサッカー脳もないしフィジカルもない
なので彼らに合ったものを用意しないといけない
選手たちが理解できない、または理解はできるが実行するのが難しいという状況に陥らないようにしないといけません。
以前に、ピッチに5レーンを引いてハーフスペースの使い方とかを意識させようとした事があったのですがいきなりやっても見たい現象は起こりませんでした。。。
今回はその経験も踏まえてます笑
実際に選手に見せた資料の一部がこれです
↓↓↓

見ていくと
ゲームモデルの1番の大枠であるどういうサッカーをしたいかのスローガンは掲げていません!
これは例えば
「パスサッカー」をやりたいサッカーとして規定してしまうと
選手個人個人の「パスサッカー」が彼らの中で作られてしまうと思ったからです。
プレー原則よりも「パスサッカー」という言葉は頭に残ります。
なのでそればかりが先行してしまう可能性を排除したかったのです。
だから彼らには「俺らが強くなるための武器としてプレー原則考えてきた」と伝えました。
さて、原則ですが
・攻め残った相手選手よりも1人多く残す
といった守りやすい原則を大きな軸として組み立てます
・次にボールロスト時の振る舞いに関してですが、いわゆるゲーゲンプレスのようなプレッシングはフィジカル的にも難しいものがあるのでコースの限定とその周りの選手の動きの統一を徹底させるようにしました。
これは難しいですが自分もしつこくコーチングしていきますし続けていけば選手たちはこなしてくれると信じています。
最後に
シュートブロックに行くタイミングに関しての約束事を書きました
これはなぜかというと
まだ距離があるのにボールホルダーに飛びついてしまい、自分のスペースを空けてしまうというシチュエーションがあったので、
「ペナルティーエリア外からならシュートを打たれてもあんま入らんよ」
ってゆうデータを添えて提示しました。
この3つの原則を柱としたモデルを構築しました。
そしてそれを説明する際に、動画や図も使ってイメージしやすいようにしました。
※勿論これを継続してやることや、そもそもこのゲームモデルを落とし込んだ練習をきちんとやらないといけません。
そこら辺に関してはゲームモデルを構築した後の進捗状況としてまたブログに書こうと思ってます。
見てもらったら分かると思うのですが自分がゲームモデルを構築してそれを説明する際に意識したことは
・自分達がやりたいサッカー(今までの課題を克服するような方法)に基づいた内容であること
・実際に選手達が理解し実行できる内容であること
・簡潔であること
さて、その効果はあったのかという部分が1番大事なんですけどそれは先ほども言ったように進捗状況の告として今後書いていけたらなと思ってます。
ちなみに資料を見して説明した時はしっかりと理解してくれました。
練習でも意識はしてくれてます
ただ最後の方は集中力が切れてた選手もいたのでほんまに簡潔にまとめててよかったなおもてます、わら
とりあえず、ヨーロッパの戦術をそのまま落とし込もうとした前回の失敗を踏まえた上での今回の取り組みですが伝えたいことは
理想のサッカーを求める事は勿論大事ですが
自チームの状況に合わせたゲームモデルを構築しないといけないということです。
シティーVSリヴァプール
昨シーズンも非常に面白い試合を見せてくれたこの対決。
点の取り合いになるかと思いきや固いゲームに。
その内容を見ていこうと思う
では両チームのスタメンから

マンシティーの方はサネを外し左にスターリング右にマフレズという4-3-3の布陣
一方リヴァプールはロブレンが復帰しゴメスはSBに。
こちらも4-3-3
ミラーゲームの構図になっているがシティーの方は実際にはボール非保持の時は4-2-3-1でブロックを組む
この2枚のボランチの片方にベルナルドシルバが入っている
ベルナルドシルバは2列目で得点にも絡んでいくイメージが強いが中盤のこの位置に置くってことはやはりこのエリアを打開したいからなんかなと思いながら試合が開始する
最初に言っておくと
この試合の見所はお互いガッチリと固めている中盤のスペースをいかに攻略するかのせめぎ合いであった。
・リヴァプールの守備
シティーはいつものようにエデルソンとCB2人とフェルナンジーニョを中心に組み立てる
それに対してリヴァプールは前線の3人がハイプレスをかける。ただし、コースを限定しておりボールホルダーにはあまり強くいかない
とにかくリヴァプールとしては相手に中盤のスペースを使われたくない。

この中盤3人の密度ではいくらシティーといえども中央突破は難しい
そしてこの中央突破を難しくしてるのはリヴァプールだけではない。
シティーの方も4-2-3-1にすることによって真ん中を固め中盤での数的優位を作り出す。
その為リヴァプールはサラーへのロングパスを試みるがこれは対応される
前半5分 フェルナンジーニョにボールが入った時を狙いヘンダーソンがプレスをかけボールを奪うシーンがあった。

これは試合前から私も考えていたリヴァプールの守備の有効策の1つだ。
相手の軸となる選手をあえて取り所にすることによってビルドアップそのものもを叩いてしまおうという意図である。
しかしこのようなシーンはこの後あまり見られなかった
なぜか?
リヴァプールの中盤は3人なのでこのボランチにプレスをかけるとすれば逆にプレスに行った選手のスペースを使われかねない

その上ベルナルドシルバが頻繁にボールをもらっていたのだが中央でも彼はドリブル突破を出来る能力を持っている
ここに寄せにいくにはリスクを負う必要がある。
*1 このリスク管理に関しては後に記述する
・リヴァプールの攻撃
リヴァプールの試合をめちゃくちゃ見てるわけではないのだが印象として、この試合(前のチェルシー戦も)は前線3人だけで攻撃をしてるようであった。
これは中盤がミルナー、ヘンダーソン、ワイナルドゥムなのでどうしても守備的になる事が起因している
ミルナーに代わりナビケイタが入ったのでそこら辺の向上が見られるかなと思ったけどそれ程でもなかった。
このアタッカー3人の孤立はリヴァプールの脅威が少し損なわれる事になる
孤立の要因としては
・先程述べたチェンバレンとかシャキリに比べれば守備的な選手の並びだから
・中盤で運ぶ選手がいない
・前線へキーパスを出す回数が少ない
などが挙げられるだろう
○総得点で言えば去年のこの時点と差はない。
攻撃陣の脅威の低下というのはあくまでも私個人の主観である
○キーパスの数などのデータは今回は調べてないのでデータによる裏付けは出来ていないのでこの点も主観になってくる
では対するシティーを見ていこう
・シティーの守備
最初に述べたようにシティーはボール非保持の時はフェルナンジーニョとベルナルドシルバをボランチに置く4-2-3-1で守る(もしくはダビドシルバがプレスをかけに行き4-4-2のような形)

これは4-4-2 シルバとフェルナンジーニョがコンビを組む

4-2-3-1
このブロックの狙いもリヴァプールと同じである
そう、中央を使われたくない
リヴァプールの得意としているカウンターなのだが
次の動画を見て欲しい
https://www.youtube.com/watch?v=mXMrqFuAxYE&feature=share
彼らのカウンターは
誰かのポストプレーで引きつけて…とか
1発でGKとDFの間に抜ける…というよりもセンターサークル付近で出来た相手のスペースを使って素早く攻撃する形である
シティーはフォーメーション通り4-3-3で守るよりも、中盤の人数を増やしこのブロックを作ることにより予めリヴァプールへのスペースを与えないようにしていた。
だが逆にシティーの攻撃だがサネを外しているので彼の質的優位をいかしたサイドからの突破という1つの武器を失っている。
その上リヴァプールのインサイドから外への押し出しを受けては中々キーパスが出ない。
(ここのキーパスやアグエロへのスルーパスなどはデ・ブライネがいれば変わってたのでは?と思うが)
・お互いの狙い

*1 負けたくない両チーム
リスク管理について先程触れたのだがこの試合が固いゲームになったのは、両チームとも今シーズンの優勝争いのライバルである。このシーズン前半でポイント3を落としたくないという考えが働いたのであろう
リヴァプールがリスクをおかしたプレスを敢行しなかったのもシティーがリヴァプールに合わせたフォーメーションを組んできたのもお互い勝ち点を失いたくないからではないだろうか。
これがリヴァプールがリスク管理をせざるを得なかった理由である
*個人的にはホームということもあるし前半5分のフェルナンジーニョから奪ったようなプレスは敢行してみても面白かったのかなとは思うが
では実際に使われたゾーンのデータを見てみよう

(@gate12jpnさんのtwitterから拝借したもの)
こう見て見ると一目瞭然笑
このように全く前進出来なかったのは両チームの負けたくないという意識が関係してるだろう。
さて、そのようなジリジリとした攻防は後半に入っても大幅な変わりはなかった
しかし、段々と
ポジショナルプレーのシティー
vs
カウンターのリヴァプール
という構図が逆になって行く。
すなわちお互いがプランBである
シティーはプランBとしてのこのカウンターはリヴァプール程とはいかないかもだが十分に脅威になり得る
しかし、リヴァプールは昨シーズンよりはボールを持てるようになったとはいえ先程のリヴァプールの攻撃のトピックで述べたように中盤3人の攻撃的なアクションが少ない。
↓
シティーのシルバやデ・ブライネのような選手がいない(シャキリやケイタはその選手になり得るがまだチームに加入したて)
なのでプランB対決になるとリヴァプールは分が悪い。
そんな中与えてしまったPKをマフレズが外してくれたのは運が良かった。(アンフィールドの威圧)
シティーは後半76分にサネを投入したが時間が試合を変えるには十分な時間ではなかった。
といった感じである。
あとは個人的にやはりロブレンは大舞台では使いたくなる選手であるという所を見せてくれた。
なんとゆうか彼は相手が乗りそうなプレーを潰してくれる。
その分ポカするリスクは伴うが、、
私がハイリスクハイリターンな選手が好きなので仕方ない、、
(今回もPKか怪しいプレーがあったので使いたくないという人が多いのは当然だろうが)
また後半のこの対戦には引き続き注目である。
後半になると優勝争いも熾烈になっているだろう。
何が何でも勝ちにいかないといけない状況になってるのかそれとも今回のように負けないようにしたい状況なのか
いずれにせよ両チームが上位同士で対決することは間違いなさそうだ
久々の分析記事
久々の分析記事
せっかくなのでチェルシー対リヴァプールの無敗対決を簡単にまとめみたいな感じでやってみた。
早速両チームのフォーメーションから

お互い4-3-3の布陣
リヴァプールの3トップは昨シーズンと変わらず脅威に。
一方チェルシーはジョルジーニョとコバチッチが加入。特にジョルジーニョはサッリとともにナポリからやってきて、サッリのサッカーの中心にいる。
ではまずチェルシーの攻撃から見ていく
チェルシーのビルドアップは両CBとその間に落ちてきたジョルジーニョが組み立てのメイン。特にジョルジーニョからの配球は武器に
ではこのビルドアップに対するリヴァプールはというとボールが両CBにある時はボールホルダーに対して積極的なプレスを仕掛けていた。
しかし
落ちて組み立てに参加するジョルジーニョにはついていかない。
これはついていくことで中央のスペースをあけたくないからというよりも、両CBにプレッシャーを与えることによるミスキックを狙っていたという方がリヴァプール側の意図に近いように感じた。
だがチェルシーがサイドに振っていく中でジョルジーニョへのパスコースが綺麗に空いた場合ターンされて前に向かれるとやはり危険は危険という印象に。
逆にチェルシーからしてみれば揺さぶりつつジョルジーニョへのパスコースを探し、つまりかければルイスのロングボールというパターンが有効であった。
さて、チェルシーはサッリのもと練習してきたであろうパスワークで前進していく。
ビルドアップが成功し、前進のフェーズに入ったらナポリでもよく見られたレイオフなどでのパスワークで崩しにかかる。
*ここで言うビルドアップは相手の第1プレッシャーラインを突破するまでをビルドアップ、そこから、最後の崩しの場面までもっていくことを前進と定義する。
対するリヴァプールの攻撃
リヴァプールの攻撃はやはり昨シーズンと変わらず3トップが驚異的。
3人は流動的に動き、誰かがダイアゴナルランをしてDFを引き連れてスペースを作る動きなどは相変わらず見ていて怖い
加えてミルナーなども2列目からの飛び出しを狙っておりDFラインは頭数を揃えないと対応が難しいだろう。
・カウンターへの対応
リヴァプールのカウンターは3トップだけで完結出来てしまうので、相手の攻め残った人数に対して1人余分に残しておきネガティブトランジション時にリトリートをするか、相手にボールが渡ると前にけらせないようなカウンタープレスを仕掛けるのかをはっきりしないといけないだろう。
今回のチェルシーはそこら辺の徹底は見られなかったがDFの個人の能力が優秀なため終了間際のスターリッジのスーパーゴールが生まれるまでは0点に防げていた。(それでも決定機を作られてる)
また、これも昨シーズンと変わらない特徴だがリヴァプールはカオスな状況こそが彼らの持ち味が発揮される。
例えば、、
ボールが宙に浮いたりしてイーブンな状況の時
このイーブンボールを拾ったチームはどうするか?
勿論攻撃に移る。
しかしこの瞬間に奪い返されると一気にピンチになる。
リヴァプールはこの試合でもこのような状況からサラーに裏を取らせたりフィルミーノにキープさせたりで再三チャンスを演出していた。
・リヴァプールの守備
3トップは囲い込むようにしてゲーゲンプレスを仕掛けるのだが、チェルシーはそのゾーンを外してしまえるテクニックを持った選手ばかりだ。
そしてその後、彼らが狙うべきはどこか。
勿論チェルシーは中央突破を狙うクオリティーは持っているし、ジルーにポストプレーをさせてもいいだろう。
ではそういった選手がいないチームはどうするか。私はSB裏をお勧めする
というのもリヴァプールの両SBは相手の前進のフェーズやネガティブトランジションの際に前で奪いに行こうとする癖があるそのため、SB裏にスペースが開いてしまう。
この彼らの前で奪ってしまおうというプレーは脅威になりうるのだが、諸刃の剣で逆に大きなピンチにもなる。
実際に今回もそのようなシーンから失点している
ボールホルダーのルイスに対してミルナーが寄せに行く
↓
中盤は一人いなくなる
↓
アーノルドが取りに行くもレイオフでかわされる
↓
ミルナーが出ている分囲い込みの勢いが減
そしてアーノルドが飛び出た裏のスペースを使われる形に。
さらに、アロンソを見ていたサラーはアロンソが低い位置にいた分カバーに行くのが遅れたのも一因だろう。

今週末にはリヴァプールとシティーの一戦があるが、今回挙げたカウンターへの対応とネガティブトランジションの際のリヴァプールの弱点に対してシティーはどういった策を用いて攻略してくるのか楽しみだ。
また相手がシティーなのでリヴァプールは今回のチェルシー戦ほどボールを保持する時間はないように思えるが逆に言えばそれは強みを生かせるわけでもあるし、シティーの方も相変わらずの完成度である。昨シーズン同様おもしろい試合が見れるだろう
VARについて
テストも最初の山場をこえたので1つ投稿を。
この前のW杯で話題になって、その後の世界各地でのクラブチーム・育成年代の試合でもその観客などがVARのジェスチャーをやったりしてるだろう。
自分がコーチをしてるチームでも
「今のVARやなあ」とかゆう会話があったりする。
でもこのVAR
ほんまにこのまま世界各地で導入されて定着していっていいのか。
賛否両論があると思う。
このVARのメリットとして挙げられるのは
・動画をわざわざチェックしてから主審がその判定を下すので、後から文句をつけられにくくいわゆる「世紀の大誤審」が起こらなくなる。
そう、VARがあればWBCのアメリカ戦のような世紀の大誤審が起きる事はなかったのだ。
でもほんまにそれでええのか?
最近のメジャーリーグはビデオ判定システムを使って試合の流れが変わるようなシーンが普通に見られる。
日本でも今年から導入されている。
しかし野球においてこのシステムを最初聞いた時、私は特に違和感を感じなかった。
その正体は当時分からなかったが感覚的なものだった。
でもサッカーのVARは全否定はもちろんするつもりはないしメリットも理解はしているが何となく違和感があった。
この違和感の正体なのだが、恐らく野球とサッカーの競技的特性の違いだと思う
ビデオ判定を行う際、ロシアW杯を見る限り非常に時間を要していた。
まず主審と別室のモニターしている審判団とのコンタクトの段階があり
そこからやっとビデオを主審が見に行くというものだ。
しかも明確な基準が分かりにくい
この手際に関しては重ねるごとによくはなっていくのだろうがサッカーのような
・時間が決まっているスポーツ
・1点の差が重いスポーツ
にとっては大きすぎるタイムロスだと思う。
「あの判定で流れが変わった!」
とゆうよりも
「あの判定を下す時間で流れが変わった!」
ってゆう感じ。
一方野球だが
幼少期からずっと好きで見てるのでちょっとした流れや打順で変わったりする。
しかしビデオ判定をしている時間そのもので流れが変わっているようには思えない。
どちらかといえば
「アウトかセーフかの結果で流れが変わる」
要素が強い気がする
なぜなら、ビデオ判定の時以外に投手はプレートを外してリズムを取ったりするし、打者もタイミングが合わないとみたらバッターボックスを離れたりするので、待っている時間そのものが及ぼす影響はサッカーに比べると短いと思われる。(勿論、判定を待つ時間は特に投手は嫌だろうが)
言ってみれば試合が中断されるシーンは数多くある
リリーフとかもそうだ

しかしサッカーのビデオ判定おいて
・あれほどのタイムロスに加えて1点が入るか入らないかがほぼ決まってしまう
というのは私にとって違和感でしかなかったのである。
また、不確実性が特徴でもあるサッカーから不確実性を取り除くシステムを作ってしまうというのはどうなのだろうか。
言ってしまえば審判の判定でさえもサッカーの不確実性の中に含まれているのではないだろうか。
例えば、
審判の見えない所で服を引っ張る。
あるいはダイブで欺こうとする行為
これも選手の技術の1つだと思う
そこを取り除こうという事はサッカーの魅力の1つが無くなってしまったように感じた。
勿論誤審で負けてしまったチームはたまったもんでは無いやろうけど
「あれはVAR するべきやった!」
ってゆう批判と
「あれは絶対誤審やった」
ってゆう批判は何が違うんだろうか。
なので結論としてどちらかといえば私は導入に反対である。
5レーンを認知させる事の効果について
雨で暇やから更新するかあってノリで
今高校のサッカー部でコーチをやってるんやけど普通の公立高校なんで技術面はもちろんサッカーを知らない選手もいる。
そんな中でチームとしての課題を解決するための練習メニューを色々と考えてるけど
ある日の試合中
「レイオフの動きを身につけさせたいな」
という風に思って練習に組み込んでみた。
アップ後にパターン練習として導入したものでその流れで例えばゴール付きの1vs1とかに持ってくといった感じ。
これをしつこく続けてたらゲームの時でもレイオフが綺麗に出来るようになったり
選手も「あっこ練習でやったん使えたな」
てゆーようになってきたので
「これ毎回練習で5レーン書いてたら自然と身につくんちゃん」ってゆう軽いノリで練習中に5レーンを引いてみる事に。
(勿論、ボールを持った時に有効なビルドアップが出来ないことやメンバーが代わってまうと効果的な崩しが中々見られないというチームの事情を考慮した上で取り入れた。)
それにあたってハーフスペース等についても映像とかを使って選手に説明はしている。

(Google画像から拝借)
ピッチを縦に5分割する5レーン理論。
色の違う部分がハーフスペース。
これを白線でグランドに書く。
ここら辺のルールとかハーフスペースの効果に関しては
「サッカー 5レーン理論」
とかで調べたら詳しく解説してくれてる人らおるからそっち見てほしい
で、実際やってみると
普段と変わらん笑
そら初心者もおるわけやから当然っちゃ当然。
やから次はもっと簡単に5レーン理論のルールだけを考えさせてみた
「ルールどうやった?同じレーンに何人まで?」
とかの声かけばっかするように
それを2週間くらい続けてたらやっぱり、選手によっては
「それ見たかってん!」
ってゆう動きが見られるように。
例えば、
「1列前の選手が同じレーンにいてはいけない」
ルールに基づいてるので、サポートの位置が良くなったり等
あとはレーンを引いて可視化することのメリットやなと感じたのは
単純に選手との位置関係が分かりやすい
って部分。
選手からしたら、レーンを引いてる分違うレーンの1列前の選手との位置関係が分かりやすくなるのかパスをつなぐ際の距離感が良くなっていた。
まあこれを踏まえると
いきなりレーンを引いて可視化したからといって普通の高校生がポジショナルプレーが出来るようになる訳ないのは当然で、ましてや初心者の選手からしたらそもそもスライドの動きとかの説明からしていかなアカン。
やからレーンを引いて可視化したことで生まれる副産物を拾ってって、それを磨いていけばいいのかなと思ってる
そう思ってたところで約2週間のテスト期間に入ったから多分テスト明けは皆忘れてそう、、
ドイツ×メキシコ戦の分析
ブログはじめてみたんやけど最初何書こかまよてたらドイツメキシコ戦が面白すぎたからそれに関する分析をオンライン上のグループで分析したものをまとめた上で加筆して記事っぽく書いてみた。
ワールドカップロシア大会が始まり早くもグループリーグの全試合が終わろうとしている中、今大会の中で暫定1,2位を争う好ゲームであり戦術的観点から言っても非常に興味深い試合だったと思われるドイツ×メキシコ戦についてまとめてみることにする。
なおこの分析に関してはオンライン上でサッカーの戦術に関する勉強・ディスカッションを行っていこうといった趣旨の総勢8人のグループで分析・検証されたものである。
・試合の結果ドイツ0-1メキシコ
この結果に驚いた方もいるだろう。
いや、結果というよりはその内容に驚いたといった方が正しいかもしれない。
ドイツはメキシコの計算されたカウンターに幾度となくゴールを脅かされ、攻め手にも欠き結果としてそのカウンターの内の1本に沈んだ。
恐らくテレビで見ていた人の疑問は
「なぜドイツはそんなにもカウンターをくらってしまったのか?」
という点だろう。
ではそれについて順を追って説明していくことにしよう。
まず最初に2チームのフォーメーションを見ていくと
ドイツ 4-2-3-1
メキシコ4-3-3
といった布陣で特に変わった様子は見られない。
試合が始まってもドイツはいつものようにボールを保持しビルドアップを試みた。
しかしこの「いつものように」といった部分がドイツがやられてしまった1つのポイントであった。
ドイツに限らずほとんどの国には
「ゲームモデル」がある。
対戦相手のサッカーに合わせて作戦を練るゲームプランとは違い、自分たちはどのようなサッカーをしたいかという1番最初の大きな部分の枠組みと考えてもらえばいいかもしれない。
そのゲームモデルがチームで共通認識されていればいるほどチームとしての組織力は高いといえる。ドイツはその点が非常に整備されていたチームだったが整備され行き届いていたがゆえにそのゲームモデルの弱点を徹底的に分析されたメキシコにやられてしまったのだ。
ちなみに日本には2か月前の監督交代でゲームモデルもへったくれもないので相手チームとしてはチームの地力で戦うしかなくなってしまっている部分があるように思われる。
そうなってくると個々の能力では特に攻撃陣は質の高い選手がそろっているのでセネガル戦も善戦できたのだろうと思うがそれはいったん置いといて、、
・ドイツの決め事
ゲームモデルの話をしたが、選手たちにはそのゲームモデルに基づいたプレーが求められる。例えば、ボールロスト時にはどう動くのか、ビルドアップ時はどこから作っていくのかなど。
ではドイツはどのような原則があったのか。
グループ内でまとめてもらったものの中からいくつか抽出してみる
守備
・アンカーに対してどちらかのボランチが1列前へ
・自陣に侵入された時点で撤退→撤退後は2ラインでブロック形成
・中央からの追い出し
ネガティブトランジション(攻→守への切り替え)
・ゲーゲンプレス
・全員が前方向へのベクトルでプレッシング
ポジティブトランジション(守→攻への切り替え)
・相手陣内でのショートカウンター
・レイオフ・カーテン・パラレラで速攻
攻撃
・クロース+両CBはSBにつけるパスor降りてきたヴェルナーへの縦パスorキミッヒへのサイドチェンジ
・両SBは相手のSHとSB間へ。クロースは左CBSB間へ
・エジルはライン間で縦パスを引き出す
・ドイツの動線と狙いのスペース等

黄色が選手の動き。赤が基本的なビルドアップ。黒円が狙いのスペース。紫がビルドアップ時によく作られるひし形。
ここまではドイツに関してみてきたが、では具体的にメキシコはどのような対策をしたのか。いくつかキーワードを挙げてみる。
・ライン間とハーフスペースを圧縮して守り、中央を閉め、サイドに追い出す。
・フンメルスとクロースにマンマーク。ボアテングにはフリーで持たせる
・キミッヒの裏を狙う
・エルナンデスはCBの裏にポジションをとり、オンサイドに入るとフンメルスの前(ライン間)でサイドにはたく
・中央を閉めつつも右サイドに寄せて囲い込む
※ハーフスペースとはピッチを縦に5分割した2番目と4番目のレーンのことで最近研究されているスペースのことやけどそれについてはまた今度
どういうことかというと
ビルドアップ時に大きな脅威となるフンメルスとクロースをマンマークすることにより、ボアテングのサイドから攻めさして右SBのキミッヒを上がらせる。
↓
中央は圧縮して守っているのでドイツは中央で中々作れずサイドに追い出される。
↓
その時キミッヒはサポートをしに上がり続けざるを得ない状況になる。
また、それと同時にケディラは彼の特徴上、上がっていってチャンスを作るような選手なのでネガティブトランジション時の対応が遅れるというポイントがある。
更に言うとドイツはボールロスト時には即時奪回するという原則がある。
これらを踏まえると、
ドイツの左サイドを封じることで右サイドにサイドチェンジをさせる。
これがメキシコのプレスのスイッチとなりキミッヒの上がった右サイドで囲い込んで奪ってしまう。
ドイツは即時奪回を試みるがそのファーストディフェンダーをかわしてしまえば、キミッヒはサポートのためポジションを上げているのでその裏を狙えばたちまちあの高速カウンターに移れるというわけだ。
そしてエルナンデスにボールを預けるとドイツのCBをつり出せるのでますますカウンターが効果的になっていく。またケディラは本来いないといけない位置にいない(ポジションを上げてしまっているため)のでドイツとしては最初の段階から手薄な状態でカウンターを受ける厳しい状況であった。
「右に誘導すればケディラは上がってしまうやろ。上がったらカウンターのスペースつくれるやろ。」といった部分まで計算の内だったのかはメキシコしか知らないがケディラの特徴をまんまと逆手に取られたことは事実だろう。
そして、グループ内で「メキシコ右サイドのラジュンはメキシコの戦術において重要なタスクを与えられてたのでは?」という話になり、90分間ラジュンだけを見てくれた強者のまとめを抽出してみる。
「前半から後半20分くらいまではマッチアップのプラッテンハルトが上がってるか否かでポジションを変える。
どういうことかというとプラッテンハルトがポジションを下げてる時はその近くに立ちカウンター要因になるが、ポジションを上げてる時はカウンターにすら参加していなかった。
またドイツのビルドアップはメキシコのプランによりほぼメキシコから見て左サイドからだったので逆サイドに当たるラジュンは味方のSBの前に立ちスペースを埋めるというタスクも与えられていた。
後半20分以降からはメキシコが5-4-1のフォーメーションになるとプラッテンハルト依存の守備ではなくゾーン的な対応をとる。
ラジュンはカウンターに参加後も非常に戻りが速くて上がった裏を狙われて危険なシーンになるという場面はほぼ見られなかった。監督としては90分間走り続けれる力は残っているという計算が立つプレーヤーだったと思われる。」
これを見てわかるようにメキシコはクロース、フンメルスに加えてプラッテンハルトにもマンマークで付いていたのである。
つまり、左右で非対称な守備を行っていたといえるのである。
そのような守備からのカウンターを行っていたので相当な分析をして計算されつくしたカウンターだったということがうかがえる。

とゆう感じで簡潔にまとめたつもりやったけど普通に3000字超えてた笑
*分析を一緒に行ったグループはやまザル会という名前で活動してて、ツイッターでも活動してはるやまザルこと山口さんが作ったのでやまザル会です